以前ライブ配信システムについて調べていた時に、SRSなるものがあることを知りました。

今回はこれを使用して自前でライブ配信サーバーを立ててみようと思います。

目次
    1. SRSとはなんぞや
    2. 実際に立てる
    3. RTMPで配信してみる
    4. SRTで配信してみる
    5. 最後に

SRSとはなんぞや

https://github.com/ossrs/srs

現在主流の映像伝送プロトコルはRTMP(Real-Time Messaging Protocol)ですが、その後釜としてSRT(Secure Reliable Protocol)があります。

これに特化したサーバー…というわけではなく、RTMPやSRT、HLS(HTTP Live Streaming)などなんでもござれなライブ配信サーバーソフトウェアです。

IssueやWikiなどを見るに中国の方が開発されているのだと思います。

実際に立てる

この記事ではVMWare Player上にCentOS 7の仮想環境を立ててやっていきます。

まずはリポジトリをclone。

$ git clone -b develop https://gitee.com/ossrs/srs.git

そしてsrs/trunk内でビルド。

$ cd srs/trunk
$ ./configure
$ make

後はコンフィグを指定して起動。

$ ./objs/srs -c conf/srs.conf

これでSRSを起動することができました。

そうしたら、ファイアウォールで以下のポートを開放します。

  • 8080/tcp(ウェブ管理画面)
  • 1935/tcp(RTMPを使用する場合)
  • 1985/tcp(HTTP API)
  • 10080/udp(SRTを使用する場合)

http://IPアドレス:8080でブラウザからも確認できるようになりました。

RTMPで配信してみる

普段使用している配信用準備中の画面を配信してみます。

まず設定に書いてあったアドレスに設定。(ストリームキーはlivestreamにセット)

配信開始しウェブからプレビューしてみると、確かに表示できていますね。

SRTで配信してみる

SRTを使用できるようにするため、SRSを再度ビルドします。

$ ./configure --srt=on && make

次に使用するコンフィグをSRT用のものに変更します。

$ ./objs/srs -c conf/srt.conf

OBS側の設定は、ストリームキーを空にし、サーバーを以下のように設定します。

これでいけるらしい…のですが残念ながら手元の環境では動きませんでした。

原因が分かればまた試してみようと思います。

最後に

SRSを使って簡単に自前でライブ配信サーバーを用意することができました。

これとPlyrなどを組み合わせて独自配信プラットフォームとかを作ると楽しそうですね。